政府主導のインフラ整備により、フィリピン国内の建設業界の成長が推進されています。雇用機会の増加や貧困率減少につながるのでしょうか?
今回は、そんなフィリピンの建設業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2023年 フィリピンの建設(建設・インフラ・環境)業界
メガワイドとIDA、世界一美しい空港の1つのクラーク空港を設計
クラーク国際空港はフィリピンで最も新しく近代的な世界の玄関口の一つであり、最近「世界で最も美しい空港の 1 つ」としてユネスコのベルサイユ賞を受賞した。
建設を担当したメガワイドは国内初のハイブリッド官民パートナーシッププログラムに取り組んだり、香港のインターナショナル・デザイン・アソシエイツ(IDA)と協力し、屋根アーチに集成材技術を先駆的に使用したりした。
IDAのクラーク空港主任建築家は、空港の屋根がおそらく「グルラムで作られた単一屋根としては世界最大」であることも明かしている。ルーフラインもマクタン・セブ国際空港より高い20mとなっている。
清水株式会社率いる合弁会社、 マニラ地下鉄のトンネル掘削に着手
清水建設株式会社率いる合弁会社(JV)は、マニラ首都圏地下鉄プロジェクトCP101において、シールド工法によるトンネル掘削に着手した。JVパートナーは株式会社フジタ、竹中土木建設株式会社、地元大手建設会社EEI株式会社である。
マニラ首都圏地下鉄プロジェクトは日本政府の融資による事業で、全長33.1kmのうちJVは最初の7.3kmの区間を担当する。工事は2021年8月に着工したが、今回は地下トンネルを6本建設するトンネル工事に着工した。
フィリピン初の地下鉄であることからフィリピン人作業員は地下鉄トンネル工事の経験がないため、JVが教育・指導を行いながら安全に工事を進めている。
出典:https://www.shimz.co.jp/en/company/about/news-release/2023/2022062.html
AG&P,フィリピン工科大学らと提携
下流LNGおよびインフラ開発の大手企業であるAG&P社は、フィリピンの国立工科大学と産業・エネルギー分野での雇用適性を高めるための学生のスキルアップを目的とした協定覚書(MoA)を締結した。
AG&Pの国家能力構築支援プログラムの一環として、NEUの学生は600時間の実地訓練を受け、複数のエンジニアリング分野にまたがって働いて経験を積む。また、カラバルゾン地域のTESDA学習者はAG&Pの職場で80時間の体験学習プログラムを受けられる。
優秀な学生はインセンティブを提供され、直接雇用の機会も得られる。現在フィリピンはエネルギーの回復力を構築している途中であり、LNG/NG業界に適したスキルが求められる。
DATEM、東湾原水取水口建設のため関係者と調整
マニラ・ウォーターは、リサール州の十分なサービスを受けられていないコミュニティに対し、持続可能な水供給を促進する東湾原水取水口の建設にDATEMを選んだ。
現在、DATEMは建設労働者と現場近くに住む住民の安全を守るため、バランガイとパキル市から許可を取得している最中である。バランガイ カブルサンのイーストベイ浄水場近くに原水取水施設を建設し、安全で中断のない給水を確立する。
2024年に建設完成を予定しており、リサールとタギッグ市、パシッグ市、パテロスの町の利益となることを証明するテストとプロセスが行われる予定である。
ABOITIZ、バタンガス州の新規土地開発プロジェクトに着手
ABOITIZ建設は、バタンガス州のLIMA エステートの72.2ヘクタールの土地を開発するLIMAプロジェクトを開始した。これが完成すれば、地元コミュニティに何千もの雇用の機会を生み出すことができる。
2025年に完成予定であり、ピークシーズン中に219人の熟練労働者を雇用することで地元コミュニティ内での雇用機会の創出と専門知識の育成を行っている。また、最先端のGPSベースのソリューションを活用して作業の効率化を図っている。
現在、ABOITIZ建設はリマで6件の土地開発プロジェクトに取り組んでおり、最近ではブラカン州で別の重要なプロジェクトを受注するなど、信頼される請負業者となっている。
2021年 フィリピンの建設(建設・インフラ・環境)業界
フィリピンのマラウィ市、戦闘後のインフラ完全回復が目前に〜建設業界動向〜
住宅都市開発長官は「マラウィ市にて進行中のすべてのインフラプロジェクトは2020年12月までに終了し、リハビリテーションはロドリゴ・ドゥテルテ大統領の任期内に行われる」と述べた。
南ラナオ州マラウィ市では、2017年にフィリピン軍とISILの関連過激派組織との戦闘が繰り広げられた。同年10月23日にフィリピン政府が終結宣言を行っているが、市街地は破壊的なダメージを受け、フィリピン政府が主導となりインフラ回復工事を行っていた。
タスクフォースのもと、地下施設、ソーラーランプ、信号機を備えた道路網、モール、モスク、学校などの近代的なインフラ構築が完了目前である。引き続き地方自治体などと協力し、避難民の家族の回復を支援するとのこと。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1142764
フィリピンのMegawide、NAIA空港複合施設の改修と改造を提案〜建設業界動向〜
主に不動産建設を行うコングロマリット企業のMegawideは、ニノイアキノ国際空港(NAIA)の複合施設を出入りする旅行者が、効率的かつ安全に行動できるよう、施設の改修と改造を行うと発表した。提案内容によると、プロジェクト期間は一年間で、予算は1900億ペソにのぼる。
同社はマクタンセブ国際空港(MCIA)のリニューアルの実績がある。今回提案されたNAIA変革プロジェクトにて、空港利用者のエクスペリエンスが大幅に向上されると強調した。
NAIAは当初年間3,000万人の乗客を処理するように設計されていたが、実際には2019年は4,800万人が利用した。今回の同社の提案により、NAIAの年間容量は現在の3,000万人から6,500万人に増加することが想定されている。
出典: https://megawide.com.ph/first-world-transformation-of-naia-proposed-by-megawide/
フィリピンのAG&P、過去最高売上を予測〜建設業界動向〜
大手建設企業であるAG&Pは、フィリピン、インド、米国などのさまざまなイニシアチブをカバーする合計7億7000万米ドルを超える記録的な契約プロジェクトを受注した。
プロジェクトには5つの陸上/海上LNGターミナル、石油化学コンビナート、石油精製所、食用油貯蔵所、新しいLNGバンカリング船、およびその他の海上LNGアプリケーションのエンジニアリングに代わって行う作業が含まれる。さらに、今年中にLNGおよび電力セクターで追加のプロジェクトを確保することが期待されている。
同社の建設事業は、121年の歴史の中で最高の年になると予測されており、契約済みの受注残額はすでに3年間で7億7000万米ドルを超える。今後は特にアジア太平洋地域の重要なインフラプロジェクトに参加し、全体的な経済的および社会的進歩を引き起こすことを目指す。
出典:https://www.agpglobal.com/wp-content/uploads/2021/04/agp-construction-wins-over-us-dollar-770-million-in-contracted-backlog.pdf
フィリピンで交通渋滞の緩和へ!マニラ首都圏地下鉄事業開始〜建設業界動向〜
大手建設会社であるEEI Corporationは、フィリピン初のマニラ首都圏地下鉄の部分操作性セクションに使用される、6台のトンネルボーリングマシン(TBM)のカッターヘッド「KAUNLARAN」の発表に参加した。
このプロジェクトは同社と清水建設、フジタ、竹中土木との合弁会社である「SFTE」が受注した、フィリピン初の地下鉄工事「マニラ首都圏地下鉄事業」の部分開業区間の工事である。
マニラ首都圏地下鉄事業は、深刻な交通渋滞の緩和を目的に計画された。首都圏北部ミンダナオ通りと、アキノ国際空港が位置する南部ウエスタンビクタンを結ぶ32.4kmの地下鉄区間に、15駅舎と1車両基地を整備する。
出典:https://www.eei.com.ph/content/news/cutter-head-kaunlaran.php
フィリピンのパシグ川に新しい橋が開通予定〜建設業界動向〜
BGCブリッジと呼ばれる、パシグ川にかかる新しい橋が開通予定である。4車線の440メートルの橋であり、安全チェックが最終仕上げとともに行われ、その品質と仕上げが安全基準に準拠していることを確認されてから自動車が通行できるようになる。
パシグ川を渡る新しい橋は、17.9億ペソの予算で建設されたボニファシオグローバルシティ(BGC)-オルティガスセンターリンクロードプロジェクトの主要コンポーネントである。この橋で、ボニファシオグローバルシティは12分の移動時間でパシグシティ/マンダルヨンシティに接続される。
このプロジェクトは、Sino Road and Bridge Group Company Ltd.とPersanConstruction,Incが合弁会社を設立し、コンサルタントのDCCDPartnersとPertconsultInternationalの支援を受けて施工された。
出典: https://www.pna.gov.ph/articles/1142660
2020年 フィリピンの建設(建設・インフラ・環境)業界
フィリピンのインフラプロジェクト「ビルド・ビルド・ビルド」の進捗とは?〜建設業界動向〜
フィリピン政府は、ドゥテルテ大統領就任時からの大規模インフラ建設プロジェクトである「ビルド・ビルド・ビルド」プログラムにおいて、2020年~2021年に完了するインフラプロジェクトを発表した。
現在、メトロマニラスカイウェイステージ3は76%完成しており、今年12月の完了を目標としている。北ルソン高速道路とノースハーバーを結ぶハーバーリンクは年末までに完成予定。クラーク国際空港は現在93%が完成しており、7月までに完了予定。
COVID-19の影響で、強化されたコミュニティ検疫期間(ECQ)中はほぼすべてのインフラ建設がストップしていたが、検疫の緩和を受けて本プロジェクトが再始動した。停滞した経済を回復させる大きな起爆剤となることが期待される。
出典: https://www.pna.gov.ph/articles/1104242
DPWH、フィリピン・マニラ首都圏の改造計画を検討〜建設業界動向〜
公共事業高速道路局(DPWH)は、マニラ首都圏において、より多くのCovid-19患者の命を救い、最前線を守るため既存施設をCovid-19患者の収容施設に改造することを検討していると述べた。
ブコッド・サ・リサール記念館の他にも、パシッグ市のフィリピンスポーツ多目的アリーナ、またはケソン市の退役軍人記念病院などを検討している。この3つの施設で936人の患者を収容できる見通し。
簡易的に病院として使われる首都圏の他の施設には、ケソンシティサークル、アモラントスタジアム、ケソンインスティテュート、免税店、タギッグシティのFTIステーション、アラバンのフィリンベストテントなどがあり、ラゾングループやAyalaグループなどの民間部門の協力にも支えられている。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1098776
フィリピンで建設業界大手のMegawide、タフトイーストゲートの竣工開始〜建設業界動向〜
主に不動産建設を行う大手建設会社のMegawide Construction Corporationとガイサノグループは、セブシティにて43階建ての大型複合ビルとなるタフトイーストゲートの竣工を開始し、フェーズ1の完了を報告した。
Megawideは、このプロジェクトに独自の自動クライミングシステムを使用している。これにより耐震壁などの時間のかかる構造要素の建設を迅速かつ効率的に行えている。フェーズ1の構造要素も、この独自技術であるメガワイドプレキャストを使用して構築された。
Megawideとガイサノグループとのパートナー提携は初となる。本プロジェクトの竣工は、両社間の強力なパートナーシップの始まりであり、Megawideは、標準を満たす最高品質のエンジニアリングを提供することを約束している。
出典:https://megawide.com.ph/megawide-and-the-gaisano-group-top-off-taft-east-gate-phase-i/
フィリピン政府系主要建築物建設のリーダー目標とは?〜建設業界動向〜
建設事業とガス配送を主に行う大手建設企業、Atlantic Gulf and Pacific Companyは、ASEANの主要な政府系施設の建設において、フィリピンの代表としてインフラプロジェクトに熟練した現地労働力を提供する機会の拡大を目指す。
フィリピンには、英語を話せる労働者、経験豊富な地元の建設業者、そしてアウトソーシングのハブとしての世界的な評判があり、インフラと産業開発の強力な基盤があるが、技術の自動化や新技術の採用において、ASEAN諸国に遅れをとっていると同社は強調した。
同社はまた、エネルギー、輸送インフラ、ユーティリティに重点を置き、「ビルド・ビルド・ビルド」の下で地元のエネルギーインフラおよび土木プロジェクトに優れた人材サービスとプロジェクト管理の専門知識を提供することで、次世代のフィリピン人労働者のスキルアップを実現する。
出典:http://agp.ph/media.html
フィリピンで建設業界大手のDM Consunji、インフラプロジェクトでフル稼働
幅広いプロジェクトに参画する大手ゼネコンのDM Consunjiは、フィリピン政府の「ビルド・ビルド・ビルド」プログラムを後押しし、大規模なインフラストラクチャプロジェクトを完了するために、フル稼働で建設プロジェクトに携わる。
同社はLRT Line 2 East Extensionプロジェクト全体の61.93%を完了した。本プロジェクトはJICAが資金提供した政府系プロジェクトの一部であり、昨年3月に丸紅株式会社と同社の合弁会社が採用された4キロの電車電気機械システム(EMS)と軌道工事も含まれている。
同社が施工するスカイウェイステージ3は、72.67%完成した。スカイウェイステージ3セクション1および2の12.33%を年末までに完了すると予想しており、完了後年末の業績は85.00%に上昇するとみられる。
出典:https://web.dmcinet.com/news-and-annoucements/selected/dmci-works-double-time-on-infra-projects
2019年 フィリピンの建設(建設・インフラ・環境)業界
フィリピンで建設業界大手のEEI Corporation、8,100万ペソ日本企業に投資
大規模なインフラプロジェクトを数多く手がける国内大手建設企業のEEI Corporationは、多角化戦略の一環として、食品メーカーであるBiotech Japan Corp.へ8,100万ペソの投資を決定したと発表した。
投資は企業の多様化戦略と国の持続可能性目標への貢献と一致していると同社は述べており、Biotech JPの発行済株式の60%、またはそれぞれP445.50で価格設定された181,818株を取得るために11月30日までに支払いを行う。
日本の新潟に拠点を置くBiotech JPは、米の保存と包装のために日本の特許を取得したバクテリア技術を使って食品を製造している。市販の米製品には、越後プロテイン米、調理済みパック米、カロリー低減調理済み米、即席米などがある。
フィリピンのDDT Konstract, Clark Global Cityの開発に協力〜建設業界動向〜
大型商業施設やリゾート建設を多く手掛けるDDT Konstractは、Global Gateway Development Corp.(GGDC)や不動産会社DataLand、Inc.と提携して、パンパンガ州MabalacatにあるClark Global Cityのオフィスビル、寮、およびホテルなどの開発に着手した。
DataLandは以前にもDDT Konstract、Inc.の所有物件であるメトロマニラのSilk Residencesにおいて、マンダルーヨンのオリーブ広場、パラワンのプエルトプリンセサのアイビーウォールホテルを開発している。
GGDCは177ヘクタールのClark Global Cityで土地区画を開発するためにいくつかの会社と提携しており、そのうち109ヘクタールは建設に最適である。そのマスタープランには、最高級のオフィスビル、高級小売店、学術センター、スポーツセンター、都市公園、総合公園リゾートやカジノ、そして最新のサポートサービスとアメニティが含まれる。
フィリピンのMPIC、病院事業に対する持分の一部を売却〜建設業界動向〜
主に道路などのインフラ建設を行うMetro Pacific Investments Corporation (MPIC) は、、プロジェクト拡大のための資金を調達するために、今年の病院事業に対する持分の一部を売却することを目標とすることを株主総会にて発表した。
MPICの議長は、当社が売ろうとしている病院グループへの出資比率はまだ「議論中」であると指摘した。加えて「割合によって異なるが、かなりの金額になる予定。 病院事業が収益を上げているので、成績は良いからだ」と彼は述べた。
MPICの株主総会では、「今後5年間で、フィリピンのネットワークに約84キロメートルの新しい有料道路を追加するために、メトロパシフィック有料道路公社が約1043億ペソの投資を計画しています」と述べた。
フィリピンのMegawide、ウォーターフロントプロジェクトを構築〜建設業界動向〜
主に不動産建設を行うMegawide Construction Corporationは、101億ペソでMandani Bay Quayフェーズ2におけるエンジニアリング、調達、建設またはEPC契約を獲得し、今年の新規契約で目標の240億ペソを超えまたと発表した。
Mandani Bay Quayは、セブ島のマンダウエ市で最高級のウォーターフロント開発。フェーズ2では328,000平方メートルの建築床面積がある。開発には、40階建て住宅タワー、30階建てビル、2つの商業エリアなどが含まれる。建設は2021年末までに完成予定。
Megawideがこの大規模な多目的用途開発により、Cebuでのエンジニアリングの足跡を固めていると述べた。同社はまた、マンダニ湾の建設により南部クイーンシティでの建設事業の規模を拡大するとしている。同社の総収益は127億5千万ペソで、建設事業は81%、空港事業は19%を占めている。
2018年 フィリピンの建設(建設・インフラ・環境)業界
フィリピン経済成長の肝は「インフラ整備」〜建設業界動向〜
フィリピンのドゥテルテ大統領は、2022年までに貧困率を13~15%減少させるとともに、2017~2022年の成長戦略の中で建設業界への投資を80~90億ペソに引き上げ、「Build Build Build」と題したインフラプロジェクトを敢行することで経済成長・貧困撲滅・雇用拡大の実現を図っている。
2018年7月6日、フィリピン政府による開発が進む New Clark 市で、2019年にASEAN諸国と合同で開催されるスポーツイベントの特設会場建設を開始したと発表があった。
また、フィリピン政府は New Clark 市とスービック市を結ぶ鉄道プロジェクトに着手したと公表。雇用創出・交通渋滞の解消の効果が期待されており、政府主導の New Clark 市インフラ整備が着々と進んでいる。
フィリピン建設業界最大手の老舗:EEI corporation
EEI corporation はフィリピンの建設業界最大手企業で、1931年の設立以来、様々なインフラプロジェクトを敢行してきた。
2018年3月20日、同社とデベロッパー業界の SMDC社が共同で開発したコンドミニアム The Air Residences がマカティー市に完成し、セレモニーが開催された。
同社最新の業績報告によれば、2018年第1四半期の収益は前年同時期と比べて18%増加の43億ペソを達成した。その背景には Grand Hyatt Manila Gold Residence とボニファシオ市のインターチェンジ事業が完成したことが挙げられる。また、本年進行中のプロジェクトが10件以上有り、今後も収益の増加が見込まれる。
フィリピンで着実に建設実績を積み上げ:DATEM Incorporated〜建設業界動向〜
DATEM Incorporated グループは1984年に設立して以来、マカティー市の代表的な巨大ショッピングモール Greenbelt やコンドミニアム、ホテル、オフィスビルなどの建設事業に携わる大手建設企業グループ。
2018年3月27日、同社が進めてきたコンドミニアム建設プロジェクト(Robinsons Land Corporation’s The Westin Manila Sonata Palace )が完成したことを受け、竣工式が行われた。
4月6日には、サント・トーマス大学付属高校の建設事業が開始したことを受け、開業式が行われた。
また、ボラカイ島にて Belmont Hotel Boracay の建設が予定されているが、同社はデベロッパー大手 Megaworld と協働で事業を進めている。
官民協働にも参加のフィリピン一流企業:DDT Konstract〜建設業界動向〜
DDT Konstract は、フィリピン国内の建設業界をリードする企業の1つ。同社の強みは人材育成で、政府団体 Philippine Contractors Accreditation が安全技術などを査定する資格証明書(AAAライセンス)を各エンジニアが保有している。
2018年4月18日、フィリピン政府は国内インフラ整備の需要増加に際し、建設業界の発展のため同社と官民協働のもと事業を推し進めていくことが発表された。
4月25日には、同社の20周年を記念するイベントが開催された。その中で設立者の Danny Tamayo 氏は、今後タナウアン市やバタンガス市にPCプラントなどのコンクリート生産工場建設に投資すると述べ、さらなる企業の拡大に努める意思を表した。
まとめ:フィリピンの建設業界
大手建設企業グループが様々な施設建設に取り組み、建設業界内で台頭しています。インフラ整備により雇用機会の増加につながり国民の生活スタイル向上につながるのでしょうか?
マニラ在住5年目の日本人。法政大学経済学部卒業後、2010年4月よりWeb業界を目指す社会人向けのスクールのインストラクターとして主にコーディングソフトや画像編集ソフトの授業を担当。2015年より海外での生活とキャリア形成を目的に、青年海外協力隊に参加。