中国で最大不動産プラットフォームを運営する会社がナスダック上場をするなど、不動産販売の方法にもテクノロジーの発展によって大きく変化が起きています。
今回は、そんな中国の不動産仲介業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2023年 中国の不動産仲介(建設・インフラ・環境)業界
中原地産2023年11月の 不動産取引件数は3,532件で前月比20%増加
中原地産2023年11月の不動産取引件数は3,532件,総額は245億3,700万元に達した。10月は2,938件、290億800万元で、それぞれ15.4%、20.2%。の増加となった。
11月の住宅不動産の取引総数は2,554件、196億6,900元で、 10月の2,123件、244億9,700万元からそれぞれ20.3 %増加、 19.7%減少した。不動産価格は下落し続け、住宅価格は200億元を下回り、2016年3月以来92か月(7年半以上)ぶりの安値を記録した。今年の0か月間で登録された住宅建築事件は合計40,073件で、年間の件数は2022年の45,050件を下回り、1996年以来 28年で過去最低を記録すると予想されている。
中古マンションに関しては、11月は1,860件、129億1,000万元を記録し、 10月に比べそれぞれ11.1%増加、 33.5%減少した。11月の販売量は2018年12月以来59カ月(約5年)ぶりの低水準となる見通しで、2022年の3万1,802件から5.7%減少する。登録件数は1996 年の記録開始以来、28年ぶりの歴史的最低値に達すると見られている。
出典: http://rohk.centaline.com.cn/companynews/show/4589.html
清華大学の呉静教授とその代表団が 意見交換のために合富辉煌を訪問
市場の調整によりよく適応し、業界の質の高い発展を促進するため、7月26日午後、清華大学土木工学水理学院副学部長の呉静教授と副学部長の張博博士が、清華同窓会都市農村建設専門委員会を訪問し、取締役会会長の朱栄斌氏と合富匯黄グループの高斌社長がフォーラムに出席した。
朱氏はシンポジウムで、「現在の市場と業界は前例のない変化を遂げている。買い手市場が支配的であり、既存のビジネスの見通しは非常に大きい。」と指摘した。 30年の歴史をどのように打破し、製品モデルの最適解を検討するかが非常に重要であり、企業はより責任を持って高品質の方向に発展を推進する必要がある。
呉教授は、「最近、多くの専門学会、業界団体、学術機関が、不動産仲介サービス基準の策定、セルフメディア仲介基準の規制、プラットフォームやモデルの開発に関する研究など、多くの側面を検討している」と述べた。中国各界の学術発展を主導する清華大学は、業界のベンチマーク企業と連携して不動産業界の質と効率性を共同で推進している。
出典:https://www.hopechina.com/news-detail.htm?id=74
贝壳が香港エコノミック・タイムズ・フィナンシャル・ニュースの2022年上場企業優秀賞を受賞
2022年12月13日、贝壳は「香港経済ニュース」2022年上場企業優秀賞を受賞した。贝壳は今年5月に香港でデュアルプライマリ上場を果たし、市場の注目と認知度を高めた事により賞を獲得した。「経済ニュース」は香港で最も権威のあるプロ投資家向け中国金融メディアの一つで、「上場企業優秀賞」は「経済ニュース」の年間主要賞である。
『経済新聞』は7年連続で上場企業優秀賞を開催。上場企業優秀賞は、優れた業績、投資家への価値創造、優れたコーポレート・ガバナンスが認められた上場企業を表彰することを目的としており、今回は合計31社の上場企業が上記の栄誉を授与され、そのうち6社は中国香港銀行や長港控股といった伝統的な大企業を含む優良企業であった。
贝壳は2020年8月にニューヨーク証券取引所に正式上場され、今年5月には香港証券取引所のメインボードに新規上場という形で上場され、2020年に香港に復帰した初の中国コンセプト株となった。プライマリー上場と紹介上場の二重方式で、北池は香港株式市場における初の中国コンセプト株でもあり、「住宅産業デジタルサービスプラットフォーム」のターゲットとなっている
出典: https://about.ke.com/news/article/1671099467450132
乐有家が深圳新聞グループと協力して 国境を越えた新たなプロジェクトを模索
2023年9月20日、乐有家は深圳新聞グループと協力して国境を越えた新たなプロジェクトを模索した。乐有家と契約を結んだ深セン新聞グループは深センニュースネットワークを所有しており、深セン新聞などの専門メディアなど合計ユーザー数が 1.26億 を超える媒体で、売り上げは10億ドルを超える国全体に影響を及ぼす媒体である。
深圳市は、新住民の住宅ニーズをより適切に満たす方法を積極的に取り組んでおり、深圳新聞グループと乐有家とのこの国境を越えた協力は、新聞グループの多くの従業員の全ての住宅のニーズにも応えるものである。
乐有家は、あらゆる業界の企業と協力することで、より包括的·で多様化、差別化されたキャリアサービスを社会に提供することに常に注目してきた。 Win-Winの機会をもたらせたのこれは乐有家が勇気を持って様々な企業と協力してきた結果である。
出典:https://home.leyoujia.com/v/newindex/newsdetail?id=1197&type=1
合富地産が共催した2023年広州低炭素生活連続実証プロジェクトが無事終了
2023年10月25日、広州市生態環境局が主催し、合福地産が共催した2023年広州低炭素生活連続実証プロジェクト総括イベント「広州への低炭素プロジェクト」が成功裡に終了した。100人近くの市民が市内の4つのミッションポイントを訪れ、低炭素旅行を通じて低炭素生活のチェックインを完了し、広州の新しい生活習慣を体験した。
このプロジェクトは、政府の関連部門、社会団体、学校、企業、ボランティアチーム、その他の社会部門で構成される「広州低炭素生活協力同盟」を設立し、政府が主導し、企業が参加する「低炭素生活同盟」を形成している。今後、さらに標準化された「低炭素生活」推進モデルを形成し、協力メンバーを拡大することで、より多くの地域で低炭素生活を実践できるようになる予定だ。
今後も合福不動産はアライアンスの基準と自己規律、そしてスポンサー企業の典型的なデモンストレーションと主導的な役割を果たし続け、グリーンで低炭素な生活の実践者、提唱者、リーダーとして積極的に役割を果たし、緑豊かで美しい広州の実現に積極的に貢献していく。
出典:https://gz.ihk.cn/hfzy/newsdetail.aspx?newsid=1712f62891
2021年 中国の不動産仲介(建設・インフラ・環境)業界
中国の遠隔地で住宅購入積立金の引き出しを実現〜不動産仲介業界動向〜
香港の不動産会社で、中国、マカオ、台北、シンガポールなどに61社の支社を有する中原地産は、8都市にて遠隔地での住宅購入積立金引き出しサービスの試行を開始した。
「一網通公」プラットフォームのアップロード後、上海市、南京市、合肥市、蘇州市、無錫市、嘉興市、衢州市、蕪湖市の8つの試行都市にて資料ゼロ、購入申請待ちゼロの状態で住宅購入積立金を引き出すことができる。
今後は試行状況と各地のアクセス条件に基づいて、地域のより多くの都市に同サービスを展開予定である。
出典:https://sh.centanet.com/baike/node/7432
中国の楽有家、IBMと戦略的協力を提携〜不動産仲介業界動向〜
本社を深圳市におき、5000以上のチェーン直営店舗を持つ楽有家は、2021年5月17日にIBMと戦略的協力を提携した。
楽有家は深圳、広東・香港・マカオベイエリアでの業界シェアトップの実績を活かす。また、IBMは戦略及び業務コンサル、システム構築などの面から全面的に協力していく。
2020年の楽有家の売上高は5000億元を突破し、150以上の都市への業務展開を実現した。今回の提携により、同社の勢いは増していくだろうと期待されている。
出典:https://home.leyoujia.com/v/newindex/newsdetail?id=1074&type=1
中国の麦滴と房天下、戦略的提携へ〜不動産仲介業界動向〜
2020年9月27日の発表によると、復基グループ傘下の住宅賃貸産業ブランドであり、住宅賃貸プラットフォームの構築に力を入れている麦滴は、房天下と戦略的協力を提携した。
双方は「真の住宅リソース」の構築を推進し、3億人の借家人と住宅賃貸産業にサービスを提供することを目指すとした。
今回の協力により、住宅リソースの共有、確立された運営の基礎の上で、産業事業者と賃貸人に対して効率的で高品質なマッチングの実現を促進していくとのこと。
出典:https://mp.weixin.qq.com/s/0My4yxZ-VBIqE1Uwft8QnA
中国の八里湖新区の新プロジェクト着工へ〜不動産仲介業界動向〜
不動産販売代理店や投資顧問、プロジェクト実行可能性研究、マーケティング企画を行う九江鼎信不動産仲買有限公司は、八里湖新区にてランドマーク建物を着工させた。
九江・江旅城は八里湖新区八里湖大通りと雲景湾路の交差点に位置する。プロジェクトでは50万平方メートル以上の面積を活用し、温泉リゾートホテルや都市温泉などを有する都市マイクロリゾート地の建設を目指している。
このプロジェクトを通して4000人の雇用を提供することが見込まれる。また、年間300万人の観光客から5000万元余りの税金を徴収できると予想されている。
出典:http://www.hailuozf.com/new/detail/id/735.html
中国の我愛我家、ブランドの若返りを図る〜不動産仲介業界動向〜
国内17の大中型都市をカバーし、3500ヵ所以上の店舗を展開している我愛我家は、ブランドの若返りを図っている。
その一環として、同社はマスコットキャラクター「吉祥」を発表した。これは、同社が市場の変化に順応し、ブランドの発展を促進するための大きな一歩となった。
象は、伝統文化の中で祥瑞を象徴し、安心感を与えるとされている。こういった施策の中で2020年は営業収入95.74億元を実現することができたとしている。
出典:https://000560.5i5j.com/news/show/164.html
2020年 中国の不動産仲介(建設・インフラ・環境)業界
中国で商業住宅の共同販売プラットフォーム構築へ〜不動産仲介業界動向〜
2019年8月21日、深セン世聯行と「58同城」、「同策」は、商業住宅を共同販売するためにPMLSプラットフォームを構築すると発表した。
今回協力する企業は、商業住宅の取引効率を向上するために、中国商業住宅販売・サービスプラットフォーム(PMLS)を共同で立ち上げる。これにより、取引業務の実際のニーズに応じて取引の効率を改善し、不動産業界の上流および下流のサービスチェーンを統合する。
長い間、情報のドッキングと透明性が不動産販売業界での難点であった。PMLSプラットフォームの設立は、不動産販売市場における情報の不一致、取引効率の低さ、セキュリティの低さ、サービスの不足などの難点を解決できるようになった。
出典:http://www.worldunion.com.cn/sldt/info_13.aspx?itemid=1645
中国で不動産仲介業界大手の我愛我家グループ、蘇寧グループと協力
2019年11月10日、我愛我家グループは蘇寧グループと協力協定を締結した。我愛我家グループの南昌市業務は「蘇寧ストア」に入り、南昌市の顧客に不動産取引サービスを提供する。
今回の協力内容としては、我愛我家グループは不動産取引量を拡大するように、蘇寧のオンラインプラットフォーム「易購」とオフラインプラットフォーム「蘇寧ストア」を利用する。これにより、不動産販売情報の展示を拡大し、コミュニティへの参入を増やし、さらに多くの顧客を見つける。また、南昌市の顧客へさらに専門的なサービスを提供できるようになる。
また、蘇寧グループも我愛我家グループの顧客へショッピング割引券を提供し、蘇寧アプライアンス、ホームリフォーム、ハウスキーピングなどのサービスを統合して完全なサービス産業チェーンを構築し、利益の最大化を目指している。
出典:https://000560.5i5j.com/news/show/127.html
中国の房天下、2019年第3四半期の業績を発表〜不動産仲介業界動向〜
不動産ポータルサイト、不動産仲介を手掛ける房天下(Fangホールディングス)は、第3四半期の業績を発表した。売上高は前年同期比11.8%増の67.6百万ドル、営業利益は168.4%増の26.7百万ドル、純利益は92.8%減の70万ドルであった。同社の経営陣は、第4四半期と2020年の業績について楽観的にみている。
売上高のうち、30百万ドルは不動産マーケティングサービス、19.4百万ドルは不動産登録サービス、14.1百万ドルはリード創出サービスからあがっている。同社CEOによれば、マーケティングサービスとリード創出事業の成長が業績を牽引した。また、最新のテクノロジーとデータドリブンなアプリケーションがこれらの事業を押し上げたとしている。
費用面で、販売費用が前年同期比10.7%減、一般管理費が7.1%減となったことも、営業利益を押し上げた。
出典:http://ir.fang.com/news-releases/news-release-details/fang-announces-third-quarter-2019-results-board-changes
中国の合富輝煌、4つの面で房天下と協力〜不動産仲介業界動向〜
2019年10月16日、合富輝煌グループと房天下は、「データ・トラフィック・システム・ブランド」の4つの面で協力を開始すると発表した。
房天下は、「オフラインで宣伝」、「オンラインリソースの共有」、「システムドッキング」という3つの面に基づき、合富輝煌グループとオンライン・オフラインのデータリソースを共有できるようになる。これにより、合富輝煌グループの運営効率を向上でき、顧客の住宅購入体験も向上できるようになる。
房天下の「データ・トラフィック・システム・ブランド」リソースにより、合富輝煌グループの「市場カバー率・トランザクションスケール・サービスシステム・トランザクション効率」は新しい段階に達する。これにより、不動産業界はより柔軟にビッグデータアプリケーションを利用でき、顧客へより良くサービス品質を提供できると予想されている。
出典:http://hopechina.com/news-detail.htm?id=57
中国のFangdd、ナスダック上場〜不動産仲介業界動向〜
FangDDNetwork Group(房多多)は、同社のADS(アメリカ預託証券)をナスダック証券取引所に上場するため、一株当たり13ドルのプライシングを設定した。合計で、7800万ドル規模の資金調達を行う。今回のIPOの引き受け主幹事はモルガン・スタンレー、UBS証券、CICCである。
FangDDは、モバイルインターネット、クラウド、ビッグデータなどのテクノロジーを活用することで、不動産エージェントのあり方に変革をもたらしている。同社は中国で最大のオンライン不動産取引プラットフォームを運営している。不動産仲介業者は、中国全土に200万あり、そのうちの45%である91万の業者がFangDDのプラットフォームに登録をしている。
上場の際に提出する目論見書によれば、同社の売上高は、主に、歩合の取引手数料、イノベーション活動、プラットフォームでの関連取引などからあがっている。
出典:https://ir.fangdd.com/news-releases/news-release-details/fangdd-announces-pricing-initial-public-offering
まとめ:中国の不動産仲介業界
不動産の商業住宅の売り上げ高は順調な成長を見せる一方で、不動産従事者の7割近くが3年以内に辞めるなど仲介業のプロ意識の低さや質の低下も指摘されています。今後は人材教育によって確かなクオリティーを持った不動産会社がさらに求められるでしょう。
上海在住で杭州出身の中国人。一橋大学の経済学修士課程修了。日本企業でマーケットインサイト部門で就労後、中国のIT会社でユーザー研究・マーケットリサーチに携わる。コンサル業界・証券業界の友人が多いため、リサーチ関連で助けとなっている。